のび太の魔界大冒険2
第1話 「旅立ち」

アナウンサー「番組の途中ですが、ニュースです。赤内大臣が散歩の途中に行方不明になりました。場所は東京のはずれのトンネル辺りで行方不明になりました。ただいま警察は必死で捜索しています。」
これはのび太が始めて見た(臨時)ニュースだ。
のび太「え〜そんなぁ。今一番いいところだったのに。」
のび太はがっかりしてテレビのチャンネルを変えた。
しかし、みんなテレビは大臣の行方不明のことでもちきりだった。
のび太「な〜んだ。みんな同じか・・・」
のび太「暇だなぁ。」
のび太はテレビを切って、2階の自分の部屋へ行った。

すると、ドラえもんが目の前に座って漫画を読んでいた。
のび太「暇だなぁ。」
ドラえもん「じゃあ、宿題でもやったら。」
ドラえもんは漫画を読みながら、言った。
のび太「やだよ。あんな宿題出されて、もう嫌になっちゃうよ。」
ドラえもん「だったら、学校で先生の説教でも受ければ。」
のび太「それもやだ!」
のび太「あとで宿題は絶対やるから、どっか行かせてよ〜」
ドラえもん「やれやれ、分かったよ。じゃあどこに行くの。」
のび太「連れて行ってくれるの?やったー!」
ドラえもん「で、どこに行くの」
のび太「・・・どこに行こうかな。う〜ん・・・そうだ!探検はどう?」
ドラえもん「いいけど・・・結局どこに行くの!」
のび太「やっぱり、探検といったらちょっと危険な場所に行かなきゃね!」
ドラえもん「だから、僕は結局どこに行くのかを聞いているの!」
のび太「ご・・ごめん!じゃあ、大臣の行方不明になったトンネル辺り!」
ドラえもん「え?ちょっとそれは危なすぎるよ。」
のび太「そうだよ。だからこそ行くんだ。どこでもドアで。」
ドラえもん「仕方ないな。でもちょっとだけだよ。」
のび太「ありがとうドラえもん。でも、なんでテレビ見ていないのに、大臣の事件知ってるの。」
ドラえもん「いや、タイムマシンで未来を見ただけだよ。」
のび太「そういうことか。じゃあ、行こうよ。」
ドラえもん「なんか、嫌な予感がするんだけどな。」
ドラえもんは困った顔をしながら、どこでもドアを出した。
のび太「ママには探検をしてくると言ったから、大丈夫。では、出発!」
そう言ってドラえもんとのび太はどこでもドアをくぐっていった。

つづく


作者から
私はまだ小学生(12歳)なので、書き間違えとかあるかもしれませんが、どうかよろしくお願いします。


秘密道具コーナー

ここでは、物語にでてきたドラえもんの秘密道具を説明していきます。有名なものはだいたいみんな知っているとは思いますが、一応念のため書いておきます。

「どこでもドア」
行きたい所を頭に思い浮かべてドアを開くだけで、どこへでも行く事ができる道具。
「タイムマシン」
のび太の部屋の机のひき出しの中にあり、過去や未来へ自由に行く事ができる時間移動と、場所も自由に移動できる空間移動のふたつの機能が付いた乗り物。
第2話「旅立ちA」

どこでもドアをくぐっていくと、目の前に例のトンネルがあった。
のび太「これが赤内大臣が行方不明になったトンネルか・・・」
ドラえもん「やっぱり帰ろうよ。」
ドラえもんはのび太を止めようとしたがのび太は興奮で全く聞こえていなかった。
そして止めようとしているドラえもんを引きずりながら、トンネルへ入っていった。

トンネルの中はのび太も少し怖いのでドラえもんと話すことにした。
のび太「ねぇ、ドラえもん。大臣ってなに。」
ドラえもんもとうとう止めるのを諦め、立ち上がりのび太と話すことにした。
ドラえもん「今頃聞くのかい!ってことは今まで分からないでいたの?」
のび太「ははは・・・知ったかぶり程度なんだ・・・」
ドラえもん「まあ・・・教えてあげるよ。 ・・・・・なんか逆に簡単すぎて難しいんだけど・・・」
のび太「な〜んだ。ドラえもんも結局分からないんだ。」
ドラえもん「そういうことじゃない!まあ簡単に言うと国の政治にたずさわる偉い人だよ。」
のび太「へぇ。そうなんだ。」
こんな感じで喋りながら歩いていくのだが、全然一向に着かない。
ドラえもん「もう何十分も歩いてるよ。やばいよ。そろそろ帰ろうよ。」
のび太「え〜ここまで着たのにもったいないよ。もうちょっと歩こう。」
10分後、
やはりのび太もだんだん不安になってきて帰ろうとした。
その時、トンネルの向こうで光が見えるのにのび太は気づいた。
のび太「やったよ!光が見えたよ!」
ドラえもん「え、本当?」
のび太「早く行こう!」
のび太は喜んで光の方へ走って行った。
ドラえもん「あ〜良かった。ほっとするしたよ。・・・って待ってよ〜」
ドラえもんも慌てて光の方へと走っていった。

しかし、トンネルを抜けて喜んだのも、つかの間だった。
なんとそこは町も森林もない、そこにあったのは、荒れた大地と崖がどこまでも続いているだけであった。

つづく
作者から
やっとあそこに着きました。
あそこというのは多分みなさんもお分かりだとは思いますが、あえて伏せておきます。
この小説、まだつまらないとは思いますが、これから盛り上げていくつもりなので、どうかのび太たちの冒険を見守ってあげてくださいね。
第3話「異次元のトンネル」

のび太「ここは・・・どこ?」
ドラえもん「おかしいな。東京から西に行ってるはずだからここは山梨県のはずなんだけど、緑が一つもない。」
のび太「僕もおかしいと思う。前に旅行で山梨県のツアー行ったことあるけどこんなとこ見たこともないよ。」
ドラえもん「とにかく引き返そう。」
二人はトンネルへと急いで戻っていった。
戻るときは5分くらいで外に出ることが出来た。
しかし、それもそのはず、トンネルを抜けても風景が全く同じだったのだ!
のび太「え?」
ドラえもん「・・・」
驚きで二人はなにも喋ることができなかった。
ドラえもん「これはもしや・・・」
のび太「もしやって?」
ドラえもん「異次元トンネルだ・・・」
のび太「ええ!なにそれ?」
ドラえもん「そのトンネルを通ると宇宙のどっかに飛ばされてしまうんだ。」
のび太「つまり・・・僕たちはそのトンネルの犠牲者?」
ドラえもん「まあ、そういうことになるね。」
のび太「どうしたら帰れるの?ドラえもん、助けてよ〜」
ドラえもん「どうしようもないだろ。ていうかだいたい君が行こうって言ったんじゃないか!酸素があるだけましと思え。」
のび太「ドラえ〜もん。使える道具なんか無いの?」
ドラえもん「う〜ん。とにかくタケコプターで町を探そう。」
のび太「こんな場所に町なんてあるわけないよ〜」
そう言いながらものび太たちはタケコプターをつけて飛んでいった。
町というわずかな希望を探しに・・・。

つづく

作者から
第2話の秘密道具コーナーは休みでした。
書き忘れてしまってすいませんでした。
毎週1回くらい更新しますので、(今回は例外ですが)楽しみにしててくださいね!

秘密道具コーナー

「タケコプター」
気軽に空を飛ぶ事が出来る道具。超小型の電池を内蔵していて、時速80kmで連続8時間の運転が可能。方向やスピードを思い浮かべるだけで、前後・左右・上下と自由自在に飛ぶ事が出来る。
第4話「別れ」
のび太「おなかが空いたよ〜」
のび太が旅立った日からもう丸1日が経った。
のび太たちは今、街の門の前にいる。
その街はのび太がタケコプターの力を借りて見つけた街だ。
これでやっと二人の飢えを満たせると思ったのだが、そう現実は甘くない。
街の番人「だから、この街は金が無いとは入れませんと言ってるではないですか。」
のび太「どうか、そこをなんとかぁ。」
そう、街は塀で囲まれていて、金がないと番人が通してくれないのだ。
そこを今、のび太が説得しようとしているとこだ。
街の番人「だからだめなものはだめなんです。」
とうとうのび太は追い出されてしまった。
のび太「だめだった。」
のび太は追い出されたことを遠くで待っているドラえもんに伝えに行った。
ドラえもん「仕方ない。通り抜けフープを使おう。」
のび太「なんだ。それがあるなら早く使えばよかったのに。」
ドラえもんは通り抜けフープを街の塀にくっつけて小さい穴を開けた。
ドラえもん「さあ、ここを通って。」
のび太はそう言われると、通り抜けフープをくぐっていった。
ドラえもんも続いてくぐろうとしたのだが、ここで問題が起きた。
なんと、ドラえもんが穴につっかえてくぐれないのだ!
のび太「どうするの。早く行かないと番人に見つかってしまうよ。」
ドラえもん「ごめん。つっかえて通れないんだ。先に行ってて。
のび太「なんだよ。いきなり。今まで一緒に冒険してたじゃないか。なんでもう諦めるんだよ。」
ドラえもん「早くしないとのび太君まで捕まるよ。」
のび太「でも・・・」
ドラえもん「早く行け!」
のび太は無言のまま街の中心へと走っていった。
ドラえもん「わ〜〜〜〜〜」
ドラえもんの悲鳴が聞こえたが、のび太は振り返らずに泣きながら走っていった。

つづく

作者から

別れてしまったのび太とドラえもん。
さあ果たして二人はどうなるのでしょうか。
乞うご期待!

秘密道具コーナー

「通り抜けフープ」
通り抜けたい所に当てると、どんな扉や壁でもフープをくぐって反対側へ抜けられる道具。

そろそろここが便利になるかもしれません。
もし分からない道具が本編に出たときはここをぜひ見てくださいね!(ただしネタバレ注意)
第5話「判決」
泣きながら走っていったのび太。
のび太が走っているその先にはさっきの番人らしき人が待ち構えていた。
街の番人「捕まえた〜」
番人はとっさにのび太の服をつかみ、持ち上げた。
街の番人「貴様を連行する。」
のび太「や、やめろ、離せ〜」
のび太は暴れたが、結局連行されてしまった。

裁判長「これからのび太被告の裁判を始める。」
街の番人に連れてこられた場所は、今でいう、裁判所であった。
裁判長「のび太被告、貴様はどこから来た?」
のび太「・・・日本」
のび太は縄でしばられ、どうする事も出来なかった。
裁判長「そんな所聞いたこともないが・・・まぁいい。質問を続ける。どうやってここに来た。」
のび太「トンネルを通ったら・・・」
裁判長「迷い込んだのか。」
のび太「はい。」
裁判長「しかし、この街に無断で入ったのは事実。そうであるな。」
のび太「はい。」
裁判長「分かった。以上で質問を終了する。のび太被告に判決を言い渡す。」
のび太は緊張して、たまらかった。
裁判長「のび太被告を街追放の刑にいたす。」
すると、のび太が立っている床に穴が開いた。
のび太「この穴は・・・?」
裁判長「これは異次元の穴だ。では、Bye!」
のび太「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

のび太「は!」
のび太が目を開けるとそこは自分の家だった。
のび太「夢?」
家の外を見たが、特に異常は無かった。
のび太は嬉しくて、飛びあがった。
のび太「わーい、わーい!」
のび太「あれ、ドラえもんは?」
のび太はドラえもんを探しに行ったが、ドラえもんはどこにもいなかった。

つづく

作者から
久しぶりに書きました。
今は忙しくなってしまったので、1ヶ月に1回に変更します。すいません。
こんな私ですがこれからもこの小説をよろしくお願いします。